#2.好きだから、続けたい

ピアノ、そろばん、水泳、習字
色んな習いごとをしてきたけど
どれも得意と言えるものはありません。

賞レースで上位になれるのは、
節分の時に行われる「豆つかみ大会」だけ。
大学に行きたい、と言ったら「本気か?!」と先生がびっくりする。
部活の大会ではだいつい一回戦負け。
早く帰りたいと毎回思い、
球技大会では1番大事なとこでボールを落とし逆転負けするというポンコツぶり。

何やっても、平均か平均以下・・・!


そんな私が、写真だけは続けていられる。
ただただ好き。

写真と自分の関わりについて、今一度振り返ってみようと思いました。

写真との最初の出会いは、高校生。
デザイン系の専門学校の体験入学。
フィルムカメラで1本撮り切って、現像して、
プリントしよう、というカリキュラムでした。

名古屋にある栄の町をぷらぷら歩き、写真を撮る。
ピントが合う感覚、シャッターの切りごこち、印画紙に像が現れる。
これが私にとって初めて味わう、なんとも言えない感覚でした。
それからフィルムカメラに興味を持ち、
祖父にいらなくなったカメラをもらったことから写真を撮る日々が始まります。

毎日のように一眼レフを持ち歩き、写真屋でアルバイトをし、
地元にある写真の会社に新卒入社し、またまた写真屋さんで働きました。


お店で繰り広げられるいろいろ。

例えば、ガラケーで撮ったお花の写真を印刷してほしいというおばあちゃん。

microSDカードを取り出すところから一緒にやりとりして、プリントをする。

「友達にあげたかったからさ、よかったぁ」と言ってくれました。


飛行機が大好きで撮り続けているお客さん、

夕日に照らされた飛行機がきれいだったので、グラデーションが出るよう納得いくまで何回も印刷をする。

「コンテストに出そうと思ってるんだよね」夢を応援しました。

お客さんの住む街のことや、家族のこと、好きなものの話をするのが楽しい時間でした。

会社にはカメラオタクな先輩たちがたくさんいて、カメラへの熱い話聞くのがおもしろかったです。
本社にあるラボの大きな現像機を初めて見た時はワクワクしました。
ただ、写真を"ビジネス"として考えた時に色々思うことがあったことと、
新しい世界を見てみたくなったこともあり、転職をして今は異業種についています。

人材にまつわる仕事で、これはこれで難しいですが奥が深く、やりがいを感じる仕事です。
仕事も家庭も写真もだいじ。
写真の仕事からは離れたけど、やっぱり撮影して、印刷して、写真について語り合う、そんな時間が大好き。

これからも模索しながら、写真との"いい関係"を続けていきたいと思います。

mmm_graphy

写真歴15年。30代の主婦、男の子ママです。

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